SOLUTION量産成形
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ナイロン製品で割れの問題が解決しません。
- そのお悩みの背景や詳細
ナイロン成形品で想定していた強度が出なかったり、市場で割れるクレームが発生するとのことでした。
提案・解決内容
そもそもナイロンは吸水性の樹脂であり吸水してはじめて機械的強度を発揮します。
成形直後の絶乾時の衝撃強度は低いのが通常です。これを解決するために、成形品を加温した水槽に浸水させておくのですが、吸水率の管理や変形、外観など色々問題が発生します。
当社では蒸気でアニーリングすることによりこれらの問題を解決します。
技術 量産成形
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成形品を塗装すると割れが発生します。
- そのお悩みの背景や詳細
成形直後は割れなどの問題はないのでが塗装や接着をすると割れが発生するとのことでした。特に透明の成形品に多く見られる現象です。
提案・解決内容
どんな成形にも成形時に金型に押し込む圧力が内部応力(残留応力)として残ります。この内部応力は外的要因(温度など)により応力が開放されたりすると反りなどを発生させます。この外部要因に塗装や接着剤などの溶剤的な要因も含まれます。溶剤が外部刺激となり残留応力が開放されるとクラック(割れ)につながります。問題解決のためには塗装や接着の前にアニール処理で応力を取っておく必要があります。
品質 量産成形 アニール処理
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ナイロン製品を水槽でアニールすると製品に汚れが付着します。
- そのお悩みの背景や詳細
一般的にナイロン製品に強度を持たすためには温水層で数時間吸水させますが、その際、製品から水中に染み出た可塑剤などの添加物が、製品に付着して外観を汚してしまい、それをふき取る余計な工程が発生しコストアップになっていました。
提案・解決内容
当社のアニール機は浸水式ではなく業界でもめずらしい蒸気で処理するタイプを設備しております。蒸気ですので製品の添加物が染み出すことも無く製品を汚しません。乾燥も短時間で完了しますので余計な工程を削減します。また温度と時間管理で吸水率を管理できますので品質も安定します。自動車の重要部品など普通のアニール機で解決できなかった問題も解決した事例もあります。
品質 量産成形 アニール処理
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成形中にどうしてもガスが発生し不良品が多く発生します。
- そのお悩みの背景や詳細
成形中に原料からガスが発生して良品が取れない。金型にガス抜きなどを設置したが効果がなかった。
提案・解決内容
ナイロンなど成形中に発生するガスは製品に悪影響を与えます。これを解決するには金型の中でガス抜きやベントを設置して上手くガスを逃がしてやることが重要ですが、ガス抜きが設置できない部分に発生するガスやけなどは悩みの種です。当社では一部の成形機ですが、ガスの発生自体を抑えるスクリューと金型の射出する前にシリンダー内で強制的にガスを排出する設備をしております。
品質 量産成形